パワーウォールの設置 | 我が家の例

テスラのパワーウォール

はじめに

この記事では、我が家での施工を例として、実際の設置場所や、配線工事に関して情報共有いたします。

施工時の心構え

蓄電池システムを設置する場合、本体はかなりの体積となりますので、設置場所の選定はもちろん重要です。また、それと同等に、蓄電池システムを宅内の配電系統に組み込むかが重要です。

パワーウォールの場合は、ゲートウェイと呼ばれる装置を、電力会社からの電力線と宅内の配電系統に組み入れる必要があります。実際に設置場所を決めるにあたり、どのように配線されるのか、見栄え良く配線してくれるのかも少し気になるところだと思います。

もちろん、基本的には施工会社に任せておけば間違いないです。

その一方、蓄電池システムも機種によって構成は複雑であり、施工者の経験やセンスに影響される部分も大きいと感じます。配線インパクトもある程度イメージしていないと、配線を長く引き回すことになったり、想定外のところで壁に穴をあけたりすることにもなりかねません。

依頼する側としては、ある程度の予備知識を持って、施工側と一緒に最適な配置場所や配線を検討できるのが望ましいです

施工する側としても、いろいろ興味をもって質問や確認する顧客に対しては、何も知らない顧客を相手する時に比べれば適度な緊張感も生まれ、より丁寧に宅内調査を行い良い提案をしようと努めると思います。

ゲートウェイの設置

一般に宅内の分電盤にはサービスブレーカ(あるいはアンペアブレーカ)と呼ばれる電力会社との契約電力に応じたブレーカがあります。

電力会社の設備であり、契約以上の電気が流れると自動的に電気が止まるしくみになっています。そのあとに主幹ブレーカと呼ばれる自宅内の分岐ブレーカを束ねて保護するブレーカがあります。

蓄電池システムは、サービスブレーカと主幹ブレーカの間に組み込む必要があります。つまり、分電盤から電力線を引き出して、戻す必要があります。

更に、充放電の制御のため、分電盤付近に電流センサを設置する必要があります。よって、ゲートウェイはできる限り分電盤の周辺に設置するのが望ましいです。

一方で、ゲートウェイは無線LAN等いろいろな機能を収容しているため、意外と大きくまた厚みもあるので、分電盤のまわりに設置スペースが確保できるかも重要なポイントとなります。

我が家では、分電盤の周辺の壁にはスペースはなかったのですが、壁を挟んだ反対側に運よくスペースがあったのでそこに設置しました。設置場所は少し高いのですが、一旦設置すれば何らかのトラブルが発生しない限り触れる必要はないので、特に問題ないと判断しています。

なお、ゲートウェイは屋外設置も可能ですので、屋内にスペースが取れなければ、屋外で分電盤に近い場所を選ぶことができます。

電力会社では2014年よりサービスブレーカの機能も有する高機能な電力メータ(スマートメータ)への置き換えが進めています。但し、スマートメーカに置き換えられても、サービスブレーカはそのまま設置されている場合がほとんどです。
新しい住宅の場合は、サービスブレーカが設置されていませんが、その場合も同様に分電盤から配線を引き出して、主幹ブレーカに戻す必要があります。

本体の設置

本体は、大きさもありますので、現実的に屋外設置となる方が多いと思います。機能や容量を考慮すれば十分小型なのですが、それでもかなりの存在感で、重量も100kg強あります。

縦長の本体を支えるためということで、専用の土台はそれなりに大きく82cm x 50cmありますので、土台分を含めてスペースを確保する必要があります。

我が家は分電盤が2階にあり、ゲートウェイを分電盤近くに設置する関係で、地上の本体とゲートウェイとの接続にはそれなりの距離が必要となりました。

一方、分電盤とゲートウェイ間の配線と比べれば、ゲートウェイと本体の配線は比較的シンプルであり、距離も取りやすいので、屋根裏や壁の端を通してできるだけ配線が目立たないような施工を行うことができました。

そのような配線を提案してくれた施工会社にも感謝しています。

まとめ

今回、記事を書くにあたり、他のメーカのシステム構成について改めて調べてみましたが、やはり一体型は機器数も少なく設置や配線工事はシンプルになると感じます。

パワーウォールは2つの機器のみであり、機器設置や配線のために、壁に穴を開けたりする工事は最小限で済みます。ただ、ゲートウェイは意外と大きいので、設置場所は少し考えることになろうかと思います。今回はパワーウォールですが、全負荷対応でパワコンと蓄電池が一体型の構成の場合は、同じような形になると思われます。

実際に設置するのは自宅ですので、できるだけベストな場所、配線となるように、本記事も参考に検討いただけたら幸いです。

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