はじめに
このブログは主に蓄電池に関する情報を発信したいと思い始めたのですが、何よりその貯めるための電力を作り出す太陽光発電が安定的に稼働していることが大前提となります。
また、最適な蓄電池の容量を検討する際にも、一日の発電量の変化や、天候や季節による発電量への影響等、基本的な太陽光発電の振る舞いを知っておくことは重要です。
とはいえ、私も蓄電池の購入を検討するまでは、その辺りについて深い理解があったわけではなく、一日の最大発電量、年間発電量程度しか気にしておりませんでした。
しかし、卒FITとなり、今後は売電に期待する時代ではないことを理解し、太陽用発電を自家消費で有効活用したいと考えるようになると、改めて我が家の発電状況に興味がわいてきました。
蓄電池の設置すると気になりだす点
いざ、蓄電池を設置すると考えると、太陽光発電の発電量について、今まで考えたことなかったような細かいことが気になってきます。
蓄電池を設置すると気になりだす点
- 本日の天気で、日没までにフル充電可能かどうか?
- フル充電できないにしても、日没後の電力消費を賄える程度の日照量か?
- 予報は曇りだったが、実際にどの程度の日照量がありそうか?
- リアルタイムで自家消費をカバーできる最低の日照量は? 等
そこで、蓄電池設置後の経験も踏まえて、太陽光発電に関する基本的事項について、我が家の太陽光発電のデータを用いて、様々な角度から分析して記事にまとめていきたいと思います。
蓄電池導入を検討する際の予備知識として、皆様にもご参考いただければと思います。まずは我が家の太陽光発電、費用対効果について振り返ってみたいと思います。
太陽光発電のスペック
我が家は延べ面積約130平米総二階建て、4人家族です。2011年7月に太陽光発電を設置しました。スペックは以下の通りです。
太陽光発電のスペック
- パネル総容量:4.14kW (230W×18枚)
- メーカ:SANYO
- パネル型番:HIT-N230SJ13 230W
- パワーコンディショナー型番: SSI-TL40A4 4kW
パネル容量としては平均的ではないかと思います。設置以来、12年経過しておりますが連日順調に発電しております。但し、発電量は当初と比べると1割弱下がっている感じです。パネルの汚れの影響だと思われ、これについては下記の記事で触れています。
選択の決め手
当時も様々なメーカがあり、複数見積り等を行った上で、メーカ、機種、施工店を決めました。メーカについて一番の決め手となったのはパネルサイズで、我が家の南側屋根部分(30度傾斜)にきれいに収まる形で設置できたことです。
更に、SANYOはHIT技術による高効率化を特徴としており、パネル面積当たりの出力も最高クラスでした。
値段は少し高めだったと思いますが、ぴったり屋根に収まる形で、目安としていた4kWの容量も確保できたことで大変満足しています。
もちろん他のメーカとも比較検討しましたが、振り返れば太陽光発電は蓄電池と比べると機能も少なく、屋根への収まり具合と容量のバランスが大きな判断ポイントであり、比較的選択しやすかったように思います。
他のメーカの形状はわが家の屋根には収まりが悪かったこともあり、屋根への実際のパネル配置も踏まえた上での容量と、金額とのバランスで最終判断しました。
年間で得している金額
太陽光発電により年間で得するおよそ金額のイメージを下図に示します。FIT期間中と卒FIT後で比較しました。
該当する電力量、単価は図に記載の通りです。売電量は季節によって大きな差がありますので年間で平均したものです。発電中の自家消費分の買電単価は33円/kWhとしました。2023年4月時点の電化上手プランの朝晩単金と昼間単金の中間値に燃料費調整等を考慮して算出しています。
FIT期間中と比べると卒FIT後は大幅ダウンです。FIT期間中は売電単価42円と比較的恵まれていたとも言えます。それでも卒FIT後も年間7万程度は得していると考えると、まだまだ元気に稼働してくれている太陽光発電に感謝です。
また、改めて注目すべきは自家消費分で、単価の高い朝晩、昼間時間帯の電力消費の多くをカバーできているという意味で、太陽光発電の有難さを再認識するところです。
卒FIT後も、今のところ単価11円で売電出来ていますが、それよりは買電単価の高い日没後の自家消費に充当したいと考えたくなるのが自然です。昨今の電気料金の上昇傾向も気になりますし、単価11円でいつまで売電できるのか不透明です。
折角自宅で発電した電力ですのでやはり自家消費で有効に活用したいと考え、まだまだ太陽光発電が使えるうちに蓄電池購入を決めた形になります。
まとめ
卒FIT後は売電収入が一気に下がったこともあり、関心を無くしていたのですが、こうしてみると目立たないながらも家計に貢献しており、改めて太陽光発電に感謝です。
蓄電池をフルに活用する意味でも、今後も日々しっかり発電できていることが重要です。次の記事では、そもそも太陽光発電の発電量に大きな影響を与えている雲について考察しています。
次の記事