アプリでの設定項目 | 少しわかりにくい部分もあり

テスラのパワーウォール

はじめに

この記事では、テスラパワーウォールアプリでの主要な設定項目について、我が家での設定も含めて解説します。

設定画面

メイン画面下部に表示される設定という項目から、各種設定を行うことができます。

全て日本語のユーザインタフェースであり、設定内容自体シンプルで簡単な説明もついていますので、無理なく使いこなすことができます。

一方、詳細動作についてはマニュアルにリンクされており、マニュアルはすべて英文ですので、この点は国内メーカの製品ではないことを実感します。

また、日本語での説明含めてもう少しわかりやすくできれば親切なのにと感じる部分はあります

設定ツリー

設定に関する項目は図のように階層化されています。

蓄電池の運転動作に関わる設定は概ねPowerwallの下に集約されています。蓄電池の運転に動作について何か設定を変更するとしても、多くはこのPowerwall内の項目が対象になります。

Storm Watch

この項目も蓄電量の運転動作に関わる項目ですが、個別の設定項目になっています。

台風などが予想される際には、自動的に必要に応じて買電による満充電、その維持を行う機能であり、そのON/OFFを設定できます。

バックアップのための蓄電率

自家消費する際にも、全てを使い切らずに一定量を残す設定です。おすすめは20%と記載されていますが、0-100%の間にて1%刻みで設定できます。

幸い日本は電源が極めて安定していますので、停電時の備えはStorm Watchがあれば十分であり、日常はから多くの電力量を残す必要は感じません。

むしろ高価な蓄電池を導入するからには、やはり経済的効果を得たいところでもあり、我が家では10%の設定としています。10%としても、日々12.1kWhの容量を充放電可能ですので、実効容量として13.5kWhとの容量を有するパワーウォールの強みと言ってよいと思います。

運転モード(自家消費モード/時間帯別制御モード)

運転モードは蓄電池システムの大きな宣伝ポイントの1つであり、他メーカでも、経済モード、グリーンモード、安心モード、AIモード等の様々な呼称があり、適宜目的に合わせてモードを選択できることがアピールされています。

パワーウォールはシンプルに「自家消費モード」と「時間帯別制御モード」の2つです。

  • 自家消費モードは基本となるモードで、充電元は太陽光に限定されます。日中の余剰電力をため、日没後の自家消費に充てるシンプルな制御で、卒FITの方はこれが主目的であり自家消費モードのみでほぼ十分な経済効果が得ることができます。
  • 時間帯別制御モードでは、入力した電気料金プランデータ(時間帯毎の買売電単価設定)を元に、電力会社への支払いが最小化されるモードとの説明がされています。他のメーカでもAIモード等と呼称されているものと同等です。

    単純にいうと、自家消費モードに、翌日の日照量が少ない場合の夜間充電の活用が追加されるイメージになります。パワーウォールでも、翌日の日照量予測に合わせて夜間の充電動作を行います。

    個人的な印象ですが、予測は比較的正確といえます。但し、強いて言うと少し多めに夜間充電を行う印象があります。よって、温暖期で消費量が少ない時期は、夜間充電を行わない、自家消費モードに切り替えたりしています。今後も動作について継続分析したいと思います。

グリッド充電

太陽光のみではなく、電力会社側からの買電にて充電する場合は「はい」を選択します。

時間帯別制御モードでは夜間に買電しますので「はい」としておく必要があります。一方、この項目はグリッド充電という名称もわかりにくく、正直必要性が謎です(普段は買電しないのであれば自家消費モードにすればよい)。

なぜか高度なオプションに分類されていますので、蓄電池への充電目的の買電が禁止する法制度、電力契約にも対応するため、後から追加された項目と勝手に推測しています。日本では今のところ該当するような契約はないと思います。

まとめ

運転管理、設定に関わるユーザインタフェースは、蓄電池システムとユーザを繋ぐという意味で重要です。わかりやすいユーザインタフェース設計、補足説明という部分にも商品力が現れ、メーカへの信頼感にもつながっていくと思います。

パワーウォールの印象としては、一部説明不足の所もあり、日本語の使い方の観点でも若干洗練する余地はあると感じましたが、十分使いこなせるレベルで及第点だと思います

それよりは制御含めた中身が肝心です。スマホアプリでアップデートも容易なので、更なる使い勝手向上にも期待したいと思います。

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