発電量の経年低下 | パネルのクリーニングは必要

基本は太陽光発電

はじめに

我が家の太陽光発電は2011年7月に設置しましたので、既に10年以上経過しています。普段、たまに目にする太陽光発電モニタは、その時々の出力がリアルタイム表示されていますが、特に下がった印象もなくまだまだ快調と思っていました。

ただ、よくよくデータを確認してみると、設置当時と比べると発電量は少し落ちているといってよいようです。設置後一度もソーラーパネルのクリーニングをしていませんので、パネルの汚れが主原因と思われます。

意外と気が付きにくいと改めて認識しましたので、皆様への注意喚起の意味も込めて、簡単に記事にまとめておきます。

年間発電量の推移

年間発電量データは記録していましたので、グラフを書いて可視化してみました。線形近似を取ってみるとおよそ10%低下に見えます。但し、その年その年の天候によってある程度のばらつきもでますので、このグラフのみから断言するのは適切ではないかもしれません。

年間発電量の経年低下

チャンピオンデータの比較

平均値や積算値では天候によるばらつきが影響しますが、チャンピオンデータ(その年の一日当たりの最高発電量)は条件良い時期の快晴時に得られることから、単純でわかりやすい性能指標と言えます。

チャンピオンデータは発電環境的にベストな4-5月に記録されており、記録に残してある2012年のデータと最新の2023年のデータを比較したところ、下記の結果となりました。年間発電量との結果と合わせてみると、10%程度下がっていると判断するのが妥当なようです(涙)。

比較結果:約10%低下
 2012年4月4日           29.7kWh
 2023年4月10日           26.4kWh

意外と気が付きにくい

普段、太陽光システムの運転管理用モニタでリアルタイムで発電量が見えるわけですが、低下の程度が10%程度レベルだと、季節変動や天候による日々の変動を考えると誤差の範囲になりますので、気が付くことは難しいと思われます。

考えてみると太陽光パネル自体は、屋根上にあり普段から目につきません。汚れているのを目にしていれば、発電量への影響が気になりますので、発電データを詳細にチェックすることになり気が付いたと思います。

但し、我が家の場合は、安全に屋根に上がることができない構造で、見たいと思っても簡単に自分で確認することができないという問題があり、安全に目視する方法がないか思案中です。

足場設置時にパネルクリーニングすべし

3年ほど前の外装メンテナンスのため足場を組んだことを思い出し、あの時ついでにクリーニングを行っておけばと後悔しています。

当時は、太陽光パネルへの関心も失っていたこともあり、まったく気が回りませんでした。とはいえ、今から10%回復のためのクリーニング目的のみで、10万円もの足場代をかけるのは、割りが合わなそうです。

もっとも、この程度の発電量低下であれば蓄電池のフル充電には問題ないレベルですので許容範囲と納得しています。7年後にまた外装メンテナンスを行う予定で足場を設置しますので、その時には業者にクリーニングを依頼し一気に回復!?させたいと思います。

太陽光パネル自体は30年程度の耐用性があると言われます。折角であれば、最高のパフォーマンスを引き出したいですので、今回メンテナンスの重要性を再認識しました。

まとめ

太陽光発電のサイトをいろいろ見ていると、下記のアドバイスが記載されています。

外装メンテナンスでの足場設置に合わせて太陽光パネルのクリーニングをしましょう

早く気が付くべきでした。。新築だと10年後程度になり、同時期に太陽光発電を導入していれば丁度よいタイミングになります。

そもそも、発電量の低下に気が付いていなければ、やはり行っていなかったかもしれません。具体的な発電量の低下具合のチェックとしては、日々の発電量のチャンピオンデータで比較してみるのが単純でわかりやすいと思われます。過去のデータを記録している方は一度チェックしてみて下さい。

太陽光発電あっての蓄電池です。蓄電池の設置を検討しているようであれば、太陽光パネルもベストな性能が出せるように、足場設置の機会を見逃さずパネルのクリーニングを検討されることをお勧めします。

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